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トランスファーファクター

トランスファーファクター (トランスファー因子)はサイトカインの一種で、
オールマイティーな免疫情報伝達物質です。

体内の免疫システムは外部から侵入したウイルスや、
細菌などから身体を守る役割を持ちますが、免疫システムには次の3つの大きな働きがあります。

◎認識作用→ガン細胞などのような変質した自己細胞やバクテリアやウイルスなどの異物が体内に侵入したとき、これを認識する
◎反応作用→病原体や変質した自己細胞が体内に侵入したとき、これに個別に反応する
◎記憶作用→異物が再度進入した時には、以前の記憶に基づいてすばやく対応し、速やかに除去する

この3つの働きの中で最も重要なのは、いち早く異物を認識することですが、
多くの免疫情報伝達物質のなかにあって、まとめ役をしているのがトランスファーファクターです。
トランスファーファクターは自らが情報伝達を担うだけでなく、
免疫システム全体を調整したり、ほかの免疫細胞を訓練したりする役割も担っています。

また、トランスファーファクターがオールマイティーだといえるのは、異物を排除しようとする機能と、
無害な物質への過剰反応を防ぎ、アレルギーを抑える機能という相反する機能の、両方をもっている点です。
この2つはどちらも免疫システムにおいて欠かせない機能ですが、
この2つのバランスをとり、免疫システムがより効果的に、働けるように助けるのが、トランスファーファクターなのです。

また、免疫システムを作る物質、免疫グロブリンは免疫システムを司る重要な物質ですが、
これは「種」に特有のタンパク質であり、人間が他の生物の免疫グロブリンを摂ると、アレルギー反応を起こすことがあります。

しかしトランスファーファクターは種特有ではないので、人間が、鶏卵や牛の初乳に含まれている、
トランスファーファクターを体に取り込んでもアレルギー反応は出ません。
この点でも、トランスファーファクターは非常にすぐれた免疫情報伝達物質といえるのです。