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好酸球

好酸球(こうさんきゅう)は、白血球の一種である顆粒球の1つです。
好酸性に染色されるため、このように呼ばれます。

健康な状態ですと、血液中の白血球のうちの5~6%が好酸球です。
血液中だけではなくて、鼻汁の中や痰の中などにも存在します。
体のなかでの寿命は好中球よりも長いです。

好中球に比べて細胞の大きさがやや大きく、直径10~15μmほどです。
健康な人の血液のなかの好酸球の数は、
1マイクロリットルあたり100~500程度になります。

好中球に比べると弱いのですが貪食殺菌作用があり、
寄生虫幼虫の殺菌をする役割をもちます。
けれども、寄生虫疾患は現代日本では非常に少なくなっていますので、
アレルギー疾患の指標として用いられることがほとんどです。

なぜならば、アレルギー疾患にかかると、好酸球の値が上昇するからです。
体の中にアレルゲン(アレルギーの原因になる物質)が侵入してくると、それが体の中で炎症を起こします。
そうすると、肥満細胞からさまざまな化学物質が分泌されます。
そのなかの好酸球走化因子によって好酸球が引き寄せられ、炎症が起きた場所に好酸球が集まってきます。

たとえば気管支喘息などでは、
炎症が起きた場所に集まった好酸球が多くの分泌物を出す事によって、
喘息の症状が発症しているのです。
それは、好酸球の中にある顆粒から分泌される蛋白が、
寄生虫に対する殺傷作用だけでなく、気管支の粘膜を損傷する作用があるからです。

顆粒には強い殺菌作用があり、強い炎症を引き起こして、
炎症が起きた場所の細胞を殺傷し、そのうえまだ炎症部分を攻撃したときは、
細胞が線維化してしまって機能を失ってしまいます。

もともと体のなかでつくられる好酸球が、どうしてその体を損傷することになってしまうのでしょうか。
本来、好酸球は寄生虫疾患から体を守る機能の一つだったのですが、
寄生虫が少なくなった現代において、花粉などもともとは疾患の原因にならない物質に対して過剰な免疫反応を起こし、
その結果自らの体を損傷してアレルギーの疾患を引き起こしてしまうということのようです。
こちらのサイトでは免疫担当細胞などについて詳しい解説を記載していました。ぜひ、ご覧になってみてください。